コーラルブルーコレクションがサステナブルな理由とは?
「サステナブルな未来は人類の唯一の未来なのです。」
この言葉をよく覚えておいてください。簡単に言えば私たちの行動が気候変動の影響で、すでに破壊されている地球の回復を妨げるような世界では人類は存続できないということです。
もうひとつの驚くべき事実があります。ファッション業界は、なんと世界の二酸化炭素排出量の10%、廃水量の20%近くを占めています。つまり、私たち全員が変化を起こさなければならないのです。
そこでMAISON de SABRÉでは、自分たちが出来ることから始めてみました。最新コレクションのリリースでは、これまでとはまったく異なる方向性で、ECCO Leather社とのパートナーシップで製作された夏季限定「コーラルブルー」コレクションを発表しました。
今回のブログでは、その新たなステップとは何なのか、明日からの未来に向かってどのように貢献していくかについて掘り下げていきます。
コーラルブルーの誕生秘話
MDSの他のカラーバリエーションと同様、コーラルブルーのインスピレーションの核となったのは、自然界の鮮やかな色たちです。コーラルブルーの誕生あたり、私たちはグレートバリアリーフの絶滅危惧種である’青珊瑚’と呼ばれるユニークなサンゴに惹かれました。
グレートバリアリーフは、海水温の上昇による気候変動の影響で、長年にわたってサンゴの白化現象に悩まされてきたことはよく知られています。実際、2020年10月に発表されたサンゴの調査によると、グレートバリアリーフ全体のサンゴの数が過去20年間で半減し、サンゴの範囲や多様性が減少したことで、そこに生息する海洋生物の重要な生息地が減少したとのことです。
そこで私たちインスピレーションを与えてくれたグレートバリアリーフに恩返しをしなければならないと考えました。

サステナブルな社会への変化
私たちが自分たちなりの変化を求めてコーラルブルーの製作を始めた時、まずは私たちブランドの核であるレザーの製造工程から見直しました。
世界で最も先進的なレザータンナーの1社であるオランダのECCO Leather社の、世界初なめし工程で水を使わないDriTan™テクノロジーが私たちの常識を変えました。年間2,500万リットル(9,000人の1年分の飲料水に相当)の水を無駄にする従来の革なめしとは異なり、この革新的ななめし技術では水を一切使いません。
この技術は、皮革にすでに存在する水分を利用しており、仕上がりは従来のタンニングと同じように美しいものになります。大量の水を節約できるだけでなく、なめし工程で使用する化学物質の量を大幅に減らし、年間600トンもの廃棄物を削減することに成功しました。



