Cure Cancer代表Dr ローレンス・チャング氏

白血病や骨髄腫、希少がんなどを専門に准教授として日々研究を重ねるDr ローレンス・チャング氏。その絶え間ない努力と熱意はやがて世界を大きく変えていくだろう。

Cure Cancer代表Dr ローレンス・チャング氏

白血病や骨髄腫、希少がんなどを専門に准教授として日々研究を重ねるDr ローレンス・チャング氏。その絶え間ない努力と熱意はやがて世界を大きく変えていくだろう。

Make Your MarkチャリティーキャンペーンのパートナーシップであるDr ローレンス氏の目標は「いつか小児白血病をこの世界から撲滅すること」。

薬剤師だった彼が今のキャリアに辿りついたその背景とは。

オーストラリア・パースにあるテレソンキッズ団体に在籍するDr ローレンス・チャング氏は日々小児白血病の研究に打ち込む医療者の1人。

パースのカーティン大学で准教授を勤めながら小児がんの進行を遅らせ、生存率を高める治療法の臨床試験を日々行っている。

「普段1人きりで試験室で研究を行っていることが多い私は、実際に人々と繋がっていることを忘れてしまう時が多くあります。自分が行っている研究がどう人に影響しているか、こういったキャンペーンを通じ再確認出来る事はとても重要なことです。」とDr ローレンス氏は語る。

見出したコミュニティーの大切さ

Dr ローレンス氏が人にとっての居場所つまり、コミュニティーを強く意識し出したのは薬剤師としてキャリアを踏み出した頃からだった。2000年、パースにあるカーティン大学を卒業した後、9年間薬剤師として勤務。その後、かつてから興味があった小児白血病や血液形成などを専門とする博士号を2014年に取得。薬剤師として街のコミュニティーに属し、人々の健康を守ることにやりがいを感じていたローレンス氏だった。薬剤師とし十分な経験を積んだ後、さらなる目標を達成すべく新たなステージへと移ることを決意。

「結局僕は何か変化を起こしたかったんだと思うんです。もちろん薬剤師として患者さんの健康を改善していく事に非常にやりがいを感じていました。でももっと健康に対して深い所を追求してみたかった。だから僕は博士号を取得し、Cure Cancerで小児がん患者支援団体の一員として今違う形で人々の健康に関わっているんだと思います。」とDr ローレンス氏はこれまでの道を振り返る。

研究を重ねて発見した新たな可能性

順調に薬剤師としてキャリアを積んでいた彼が何の保証もない研究者としての道を進むことは容易いことではなかった。それでも膨大な勉強量をこなし、博士号を取得し研究者の道を選んだことに一切の後悔はないと言う。

「博士号を取得する過程は、私に数々の失敗から得る学びや、挑戦の場を与えてくれました。」“博士号取得を終えた後にまずとりかかった事は、“骨髄の細胞がどうやって白血病の細胞へと繋がっていくのか前臨床モデルを確立する” でした。

このモデルを発見するのには研究を始めてから3−4年ほどかかりました。」とDr ローレンス氏は研究当初を振り返る。

研究に打ち込み数年が経った2018年、Dr ローレンス氏と彼のチームは小児白血病の進行過程において非常に興味深い事を発見することとなる。

「実は白血病の細胞は骨髄を破壊するシグナルやプロテインと関わっていて、その細胞が骨を溶かすよう作用させているということが研究結果からわかりました。また通常大人の骨粗粗鬆に使用されている治療法が、白血病の進行時に骨髄の破壊を食い止めることに有効だと発見しました。」

「この事実を突き止めた事は私の研究においてとても大きな発見でした。」

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