Mehervan Sethi

日本で生まれ育ったインドのバックグランドを持つMehervan Sethi。彼のアイデンティティと「Okayama Denim」の起業家としての顔に迫る。

Make Your Mark Moments: Mehervan Sethi

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何世代にもわたる地元の人々によって設立された伝統と深い歴史のある産業や市場に参入するということは日本人である私達にとっても容易なことではない。ましてや異国のバックグラウンドをもつMehervanがその業界の職人達に認めてもらうにはお金だけではなく、信頼を得るための膨大な努力が必要だった。積極的にコミュニティに参加するなどして徐々に地元の人々と距離を縮めていった。

そんなMehervanの情熱や誠実な心と巧みなテクニックはやがて職人達の心を動かすこととなる。また、自分の家族のルーツと、日本で生まれ育ったという背景に誇りをもち、その思いを形あるものに残すという行動力は彼の輝かしい証である。

日本で生まれ育った第3世のインド人というユニークな肩書きをもつMehervanが、日本の伝統産業を支え世界に発信している彼の姿こそが日本の新たな伝統といえるだろう。

また「Okayama Denim」が生み出した数々のコレクションは斬新で多くの人々の注目を集めている。「FROST」や「SNOWFLAKE」シリーズなどオリジナリティ溢れる特殊な織りの生地で作られたデニムはOkayama Denimのアイコニック。他にも柿渋や抹茶、ターメリックなどオーガニック染料を使って製作したデニムも代表作の1つで、グローバルな視点から得る日本独特のデザインも非常に興味深い。

The Story

Mehervanは日本ではめずらしい第3世代のインド人。1952年にMehervanの祖父がインドから日本に移民し繊維商社を経営していたことから、兵庫県神戸市で生まれ日本で育つ。神戸のインターナショナルスクールを卒業後は、アメリカへ単身で渡り、ボストンの大学を卒業。NYに1年過ごしたのち日本へ帰国。

その後、自社ブランド「Okayama Denim」を設立。ブランド立ち上げのきっかけとなったのは2011年3月に起きた東日本大震災。何らかの形で被災者の人々を支援をしたいという強い思いから、日本を代表する繊維の街として有名な歴史と伝統のある岡山県の児島デニムと、自分の家族のルーツでもある繊維商社の知識を活かし、デニム生地のベルトループでできたリストバンドを製作・販売し売上金を赤十字社に寄付。このムーブメントから岡山の工場や熟練した職人さんとの関係を築き上げ、「Okayama Denim」のブランド立ち上げに成功し現在に至る。

2019年7月には長年の懸命な努力と成功が認められ、自身でも若い頃から愛読していた日本で最も広く流通している英字新聞、「Japan Times」で特集される。

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