World Cancer Day 2021: Improving The Outcomes For Children With Leukaemia

ローレンス・チャン氏は、白血病と癌遺伝学の分野における上級研究員であり、Cure Cancerのシニア研究責任者でもあります。現在、オーストラリア・パースにある「Telethon Kids Institute」を拠点に、彼のチームは、白血病の子供たちが骨量減少に苦しむ理由を探る画期的な前臨床モデルを開発しました。

Cure Cancer シニア研究責任者: Dr Laurence Cheung(ローレンス・チャン氏)

ローレンス・チャン氏は、白血病と癌遺伝学の分野における上級研究員であり、Cure Cancerのシニア研究責任者でもあります。現在、オーストラリア・パースにある「Telethon Kids Institute」を拠点に、彼のチームは、白血病の子供たちが骨量減少に苦しむ理由を探る画期的な前臨床モデルを開発しました。

MDS: 現在の研究活動と、それが社会に与える影響について教えてください。

Dr Laurence: 私の研究は小児白血病に焦点を当てており、特に白血病の微小環境を研究しています。これは白血病細胞に隣接する細胞を調べ、それらがどのように相互作用しているかを観察しています。

癌治療の一般的な観点では、小児白血病の生存率の向上は1950年には生存率は30%でしたが、今日では90%を超えています。しかし、高リスクの白血病の子供の場合は、現在でも生存率がはるかに低い為、私たちはこの領域を日々研究しています。


MDS: ここ数年間の研究の中で最も重要な成果は何ですか?

Dr Laurence: 白血病の子供はより脆い骨を持っていることを示唆する臨床データがあり、これは私たちが過去5年間調査してきたものです。私たちは白血病細胞と周囲の細胞との相互作用を調べるために、前臨床モデルを確立しました。またこのモデルは白血病の子供たちに起こる骨量減少を忠実に再現しています。そして、白血病細胞が産生するタンパク質を特定し、このタンパク質が骨を食い尽くすように指示しています。このシグナル伝達経路を発見したことで、子供たちが骨量減少に苦しむ理由がわかりました。これは重要な発見だと思います。

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